いつもとはまったく違うブログ内容なんですが、半年前くらい前に今回事件に巻き込まれてしまったモロさんという方のブログを見かけフリーランスのデザイナー、吉祥寺をブログの題材にされていたりと勝手に親近感を覚え(筆者は西荻窪在住)、この事件に注目していました。
http://news.livedoor.com/article/detail/16223307/
事件の概要について
今回めでたく無罪判決となったこの「Coinhive(コインハイブ)」事件の概要ですが、モロさんご本人が経緯についてまとめている記事があるのでこちらをご覧いただければと思います。
ポリスメンひどい……。
そもそも「Coinhive(コインハイブ)」とは?
仮想通貨元年と呼ばれ、去年流行りに流行ったビットコインなどの仮想通貨を新たにマイニング(発掘)して収益化してくれるといったサービスです。無料で運営しているウェブサイトやウェブサービスなどに広告を張らなくても収益を望めることから注目されていました。
広告を貼らなくてもマネタイズできるということは非常に魅力的なサービスなのですが、問題となるのはマイニングの方法がユーザーの同意を得ずにサイト閲覧者やサービス利用者のPCやスマホのCPUを使って知らないうちにマイニングできてしまうということでした。
漫画村なんかにも仕込まれていたとかで、「マルウェアが~」とかで話題になったのは記憶に新しいのではないでしょうか。もっとも漫画村の場合は、「Coinhive(コインハイブ)」がどうこう以前にサイト自体が海賊版を助長するサイトだったので論外だと思いますが。
バッテリーの消費が早まるなどのデメリットはもちろんあるとは思いますが、プッシュ通知のように利用者の同意を得た上であれば別にいいのではと個人的には思いますが、マルウェアかどうかの判断は米国でも票は割れてるみたいですね。
ウェブの発展を阻害
モロさんは自身のブログの文末を以下のように締めくくっていましたが、無罪判決おめでとうございます。
その裁判の勝ち負けさえ重要ではなく、今後の「ウイルス罪」運用を健全なものにし、新しい価値を生み出そうとするクリエイターが割を食うことのないよう、できることをしたいと思っています。
https://doocts.com/3403
余談ですが、今回のことでWinny事件の理不尽さを思い出しました。無罪になったとはいえ掛かった時間や費用、ストレスなんかを考えると新たなサービスの開発や導入なんかには慎重にならざるを得ず、結果として国内のウェブ業界の発展を阻害しているんだろうなと感じました。